2012/02/27 | 想像を超える日
Nさんと三度目。
ゆっくり話して、セックスもして、なんとなく先が見えて来たような、少しほっとしたような、穏やかな幸せを期待するような気持ちになった。

でも、付き合わない?と言われて、いや、「今、付き合ってる人居ないんなら…」と話を切り出された瞬間、やっぱり自分の気持が全然曖昧なことに気付いた。

これは真っ当なプロセスなんだと思うけど、これまで、かーっとのぼせるような好きになりかたしか知らないから、不安になる。

Nさんをやはり好きだと今日はおもったけど、明日も明後日も会いたいわけじゃない。

あの時、うん、と言って居たら、何も悪くないNさんを重荷に感じ始めることは明らかだった。
そうは成りたくなかった。


帰り道、Rと話したくて仕方がなかった。

話せば未だに恋しくなるRに相談なんかできるわけはない。

でも、この二年、気が付けば俺が本当の自分でいられたのはRの前だけで、それはもう元カレとか未練とかそういうこととは関係なくて、勝手に聖域化していて、要は安全な場所に逃げこみたかったのかもしれない。


Rは相変わらず映画と飲み屋のはなしで、相変わらず青臭くて、俺はすっかり落ち着きを取り戻したけど、やはり、始まりかけの恋の話しは切り出せなかった。

まあ、当たり前だが、自分で切り開いていく以外にない。

聖域が永遠ってわけでもないんだし。