2014/06/14 | 想像を超える日
カバンを開けると、昨日から入れっぱなしにしていた折りたたみ傘から、湿った匂いがした。
物質が直接嗅覚を刺激するような。

めずらしく酔っ払ったNさんが、寝入り際に呟いた。

髪を撫でながら、結局自分は何をしたいのか考えた。

答え。
この人の行く末をこの目で見たい。

気が付けば、道路工事の騒音は止んで、原付が遠ざかって行く。